兎の沈黙 うさぎのちんもく


「ねぇ、名波…」


「ん?」


「私のどこが好きか教えてよ」



「そんなの、言わなくても…
わかるんだろ、オマエ」


「んーん…わかんないって」



ドキ…ドキ…ドキ…


またゆっくりと血液が流れはじめる



目が合って

山野が恥ずかしそうに目をそらした


ドキ…ドキ…ドキ…