兎の沈黙 うさぎのちんもく


山野が窓を開けたら外の風が入ってきた


「雨…止んだみたい
意外とすぐ止んじゃった…
…
名波…帰るよね?」


「うん…」


「じゃあ…
次、名波に会えるの…新学期か…」


「うん…」


大丈夫かな…?山野

ひとりで


アイツ…
カイトいるけど頼りになんなそうだし



「電気…付くまでいようか…?」


「え…
…いいの?」


「ひとりだと、心細いかなー…って」


ニャー…ニャー…


「フフ…カイトいるもんね…」

山野が抱いてた猫に話し掛けた



「じゃー、帰ろうか?」


「んーん…いてほしい…
…
ずっと、電気付かなかったらいいのに…」



静かな夜

山野の声が響いた


え…

なにそれ?



ニャー…

猫が山野のヒザから下りた


「カイト、どこ行くの?
お水かな?」