夏休みが始まった



部活帰りのコンビニから出たら


「わぁ!名波!」


山野月姫がいた


会うだけで暑い…



「ちょうどよかった!名波」


「なにが?」


「会いたかった、キミに」


ザワ…

一瞬の寒気

オレがココに来ること予知してた?



「オレに?なんで?」


「お願いがあるから、名波に」


「なに?」


「うち、幽霊いるかも…」


「なんだよ…
そんなのいないでしょ」


幽霊より

山野の方が怖いけど


「名波って、そーゆーの信じないの?」


「うん、信じない」


「じゃあ、採用!」


「は?」


「そーゆーの信じない人の方が怖くないから」


「なにが?」


なんの話だよ…

暑さが増す