「蜜柑ちゃんだ〜!おはよう!」
教室に入るなり、このクラスで誰もが認める一番かわゆい女の子から、挨拶をされた。
「おはよう〜。桜ちゃん。」
いつも明るくて可愛くて、癒されてしまう。
「うー、、暑いよ〜。バーゲンダッツとか、チョコバナナパフェとか食べたいなぁ。」
「うん。暑くて死にそう〜。」
「エアコンちゃんとついてるのかな?扇風機とかいっぱい有れば、涼しいのにね。」
「ねー。授業めんどくさいし、もう我が家に帰りたいもん。」
「ダメだよ〜?女子中学生頑張ろう〜?」
「ん〜。やる気スイッチ探してるけど、全然見つからないままだから、無理なのかも。」
「なんかもう、夏バテ気味だよね(笑)」
「わかる〜(笑)」
いつものようにホームルームが始まるまで、隣の席にいる彼女との会話が弾む。
「早く夏休みにならないかな〜。」
「あと、一週間だよ〜。」
「えー、楽しみ!待ち遠しいね!」
「うん。」
そう、待ちに待ってなどいなかった、夏休みまであと残りわずか。
「蜜柑ちゃんは、夏休みの予定ある?」
「今年はね、塾の夏期講習と、、あと、、、決まってるのはそれぐらいかなぁ。」
「わー、大変だねー!」
「そんなことないよ〜(笑)」
頭の中で何かが横切って通過していった。
そういえば、付き合ったよって報告するべきなのかな?みたいなリア充の思考だった。
でも自分から好きになった訳じゃないから、なんて言えばいいんだろう。
いずれバレるにしても、今はまだ秘密のままっていうのも、なんだかいいかもしれない。
(皆んなに秘密の恋なんてのも良いよねぇ。)
「蜜柑ちゃん、夏休み、一緒に遊ぼうね。」
「えっ?ごめん、聞いてなかった!(笑)」
「もー!ちゃんと聞いてよ〜(笑)」
どうやらボーッと考え込んでいたらしい。
「夏休み、一緒に遊ぼうね!」
心優しい桜ちゃんが、もう一度私なんぞに、お誘いの言葉と極上のスマイルを下さる。
「うん。遊ぼう。有り難き幸せなのです。」
「ん?急にどうしたの〜?(笑)」
「桜ちゃんに誘われただなんて、全国の男子から嫉妬されちゃうけど、それぐらい皆んなから羨ましがられて今日は幸せだよぉ。」
「んん?そうなんだ(笑)」
「うん。桜ちゃんありがとう。なんか元気でたかも〜(笑)」
「えー!蜜柑ちゃん面白い!(笑)」
なんていかにも楽しそうに、隣の席の彼女とクスクスと笑い合う。
最初こそ、あまりの美人オーラに近寄り難く感じていたけれど、一学期が終わる頃には、もうすっかりと打ち解けていた。
「一緒に何処へ行きたい〜?カラオケとか、夏だしプールとかも楽しそうでいいよね〜。そうだっ!蜜柑ちゃん、今更だけどライン交換しない?」
「えっ、いいの!?もちろん、大歓迎(笑)」
「うんうん。これで連絡とろうよ〜。」
「危うく夏休みの間ずっと、音信不通の行方不明になるところだったね(笑)」
「本当だ〜、忘れなくて良かった!(笑)」
スイーツ大好きで女の子らしくて、ちょっと天然なところも可愛くて。
完璧な存在なのに彼女の天使のような笑顔を見るたんびに憎めない人だなぁと、思ってしまうから私の負けだ。
桜ちゃんから、ピンク色のメモ用紙に綺麗な字で書き記されたラインのIDを受け取ると、まるで空気を読んだようにタイミングよく、朝のチャイムが鳴り響いた。
今日は私にとって少し特別な一日だ。
葉月くんと一緒に帰る約束をした放課後が、なんだか新鮮で待ちきれない。
普段と変わらない授業の内容も机の上から眺める外の景色も、教室の時計の針でさえ、全てがゆっくりとスローペースに時を刻む。
頭の中がふわふわして、まるで上の空でいてもなんとか放課後まで乗り切れますように。
授業中に先生に当てられたり、体育の授業でボールにぶつかったり、苦手な家庭科の授業では料理を焦がしたりしませんように。
ぼんやりしながらも残念な未来が頭に浮かんでしまい、ちょっと切実に神頼みをする。
まぁ結局何の意味も無かったから、後から思い出すとクスッと笑える光景だ。
教室に入るなり、このクラスで誰もが認める一番かわゆい女の子から、挨拶をされた。
「おはよう〜。桜ちゃん。」
いつも明るくて可愛くて、癒されてしまう。
「うー、、暑いよ〜。バーゲンダッツとか、チョコバナナパフェとか食べたいなぁ。」
「うん。暑くて死にそう〜。」
「エアコンちゃんとついてるのかな?扇風機とかいっぱい有れば、涼しいのにね。」
「ねー。授業めんどくさいし、もう我が家に帰りたいもん。」
「ダメだよ〜?女子中学生頑張ろう〜?」
「ん〜。やる気スイッチ探してるけど、全然見つからないままだから、無理なのかも。」
「なんかもう、夏バテ気味だよね(笑)」
「わかる〜(笑)」
いつものようにホームルームが始まるまで、隣の席にいる彼女との会話が弾む。
「早く夏休みにならないかな〜。」
「あと、一週間だよ〜。」
「えー、楽しみ!待ち遠しいね!」
「うん。」
そう、待ちに待ってなどいなかった、夏休みまであと残りわずか。
「蜜柑ちゃんは、夏休みの予定ある?」
「今年はね、塾の夏期講習と、、あと、、、決まってるのはそれぐらいかなぁ。」
「わー、大変だねー!」
「そんなことないよ〜(笑)」
頭の中で何かが横切って通過していった。
そういえば、付き合ったよって報告するべきなのかな?みたいなリア充の思考だった。
でも自分から好きになった訳じゃないから、なんて言えばいいんだろう。
いずれバレるにしても、今はまだ秘密のままっていうのも、なんだかいいかもしれない。
(皆んなに秘密の恋なんてのも良いよねぇ。)
「蜜柑ちゃん、夏休み、一緒に遊ぼうね。」
「えっ?ごめん、聞いてなかった!(笑)」
「もー!ちゃんと聞いてよ〜(笑)」
どうやらボーッと考え込んでいたらしい。
「夏休み、一緒に遊ぼうね!」
心優しい桜ちゃんが、もう一度私なんぞに、お誘いの言葉と極上のスマイルを下さる。
「うん。遊ぼう。有り難き幸せなのです。」
「ん?急にどうしたの〜?(笑)」
「桜ちゃんに誘われただなんて、全国の男子から嫉妬されちゃうけど、それぐらい皆んなから羨ましがられて今日は幸せだよぉ。」
「んん?そうなんだ(笑)」
「うん。桜ちゃんありがとう。なんか元気でたかも〜(笑)」
「えー!蜜柑ちゃん面白い!(笑)」
なんていかにも楽しそうに、隣の席の彼女とクスクスと笑い合う。
最初こそ、あまりの美人オーラに近寄り難く感じていたけれど、一学期が終わる頃には、もうすっかりと打ち解けていた。
「一緒に何処へ行きたい〜?カラオケとか、夏だしプールとかも楽しそうでいいよね〜。そうだっ!蜜柑ちゃん、今更だけどライン交換しない?」
「えっ、いいの!?もちろん、大歓迎(笑)」
「うんうん。これで連絡とろうよ〜。」
「危うく夏休みの間ずっと、音信不通の行方不明になるところだったね(笑)」
「本当だ〜、忘れなくて良かった!(笑)」
スイーツ大好きで女の子らしくて、ちょっと天然なところも可愛くて。
完璧な存在なのに彼女の天使のような笑顔を見るたんびに憎めない人だなぁと、思ってしまうから私の負けだ。
桜ちゃんから、ピンク色のメモ用紙に綺麗な字で書き記されたラインのIDを受け取ると、まるで空気を読んだようにタイミングよく、朝のチャイムが鳴り響いた。
今日は私にとって少し特別な一日だ。
葉月くんと一緒に帰る約束をした放課後が、なんだか新鮮で待ちきれない。
普段と変わらない授業の内容も机の上から眺める外の景色も、教室の時計の針でさえ、全てがゆっくりとスローペースに時を刻む。
頭の中がふわふわして、まるで上の空でいてもなんとか放課後まで乗り切れますように。
授業中に先生に当てられたり、体育の授業でボールにぶつかったり、苦手な家庭科の授業では料理を焦がしたりしませんように。
ぼんやりしながらも残念な未来が頭に浮かんでしまい、ちょっと切実に神頼みをする。
まぁ結局何の意味も無かったから、後から思い出すとクスッと笑える光景だ。