ガラガラガラ…。

「どうぞ」

「ありがとうございます」

パタパタパタパタ。

「ここでやったんですよね?」

「そうですよ。
月光がよくあたる場所がそこですから。
…二十三時四十八分……。
準備始めましょうか?」

「そうですね」

コトッ。

ジィィィィィィ。

ガサゴソ……。

乃端(のばた)さん。ナイフ…」

「持ってきましたよ。
ちゃんと」

「ありがとうございます。
あっ…ありました。白紙」

カサッ。

「自分の血…ですよね……。
恐いな……」


「恐いなら……。
僕が…。

やってあげましょう!!!
うあぁぁあぁああああぁぁ」

カラン!

タタタタタタ!

ガサッ!

〈どうしましたか?
大丈夫ですか?〉

「男にナイフで刺されそうになりました!
廃校になったじょんだ小学校の体育館倉庫に居ます! 女性の死体もあります!
早く来て下さい!!」