銀色ハウスメイト




目が合ってしまい、咄嗟にそらそうとしたらそれよりも先に見つかってしまう頬。


物凄く自然に桜井くんの手の甲が頬に触れた。




「なんか顔赤くね?」


「…!!いっ、いえ!」





人から見て分かるほどに赤く染まっているなんて。




「ちょ、ちょっと暑さでおかしくなっただけなので!お気になさらず…!」


「はっ、熱中症?これは帰らないとな」





桜井くんは見つけた理由を無駄にするもんかと足を止めてわたしの腕を掴む。


それにふらつきバランスを崩したわたしを軽々と桜井くんが抱きとめて。




「わっ、……あ、ごめんなさい」


「ほら、ふらついてんじゃん。帰ろ」


「いやいやいや!」





今のはどう考えても桜井くんのせいだ!