鍵を渡されてる手前、否定も言い訳もできるわけなかった。
「……そうです。」
……痛い。
広瀬さんと穂乃ちゃんが口元を手で覆いながら見つめてくる。
視線が痛い…。
「えっ、きゃ、きゃー!広瀬さん!」
「やばいね穂乃ちゃん。三浦ちゃんまじでやばい。」
「三浦さん恋話とか全っ然してくれないから、そうゆう人いないんだと思ってました!」
「それ!え、だって前も違うって言ってたもんね!?嘘つき!……って、ああ!三浦ちゃん!」
これは否定しても無駄だろうな。
そう思ったわたしはお先にバイトを退散させてもらうことにした。
この事は次会ったときに否定しよう。
その時には熱も冷めているだろうし。
……そう考えたのが馬鹿だった。
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