「 … お疲れ様でした。」 「お疲れ様!じゃあね、三浦ちゃん」 「はい!さようなら」 事務所の出入り口で広瀬さんと別れて、桜井くんの元へと向かう。 息を切らしながら桜井くんへと声をかけると、どうやら半分寝てたみたいで。 「 …… おせぇ」 「急ぎました」 「だろうな。…… お前、足遅そうだし」 桜井くんと並んでお店の外へと出る。 この、さりげな悪口にもなんだか耐性がついてきたような気がする。 いや、そんなものつけたくはないけれども。