けれど桜井くんに涙を見られるなんて格好悪くて嫌だから、すぐに袖で拭った。 そして、何故か長袖のシャツをボーッと見つめたりして。 もう3月だ。 春が来る。わたしの好きな季節が来るな。 「 …… はあ、」 冷静になろうと息を吐くと、少しだけ落ち着く気がする。 … どうして、関係ないことばかりが頭の中に広がるのかな。 分からないけれど、 ごちゃごちゃの頭でも理解出来たのは、桜井くんがわたしの隣に腰を下ろしたことだった。