銀色ハウスメイト




その言葉を聞いた広瀬さんは、わたしと桜井くんを店内の一通りのない場所へと連れて行ってくれた。


そして、ニヤニヤしながら「あとは任せときなさいよ!」とわたしに耳打ちして去っていった。


あとでたくさんお礼言わないとな。





と思った矢先、わたしはその場にあった椅子に半分崩れるように座りこんでしまった。


そして、思いもしなかった事。




一粒だけ涙が零れた。




引っ込んだはずだった涙が。


________ずっと、忘れていたはずの涙が。




一粒の涙は、ほんとうに一粒だけであとには続かない。


でもこの涙に、自分で思うよりもずっとずっと気を張っていたんだと自覚した。



自分でしてしまったことが、ほんとに怖かった。