銀色ハウスメイト




そんなことを考えてたら、目的地に着いていたみたい。




「注文いいすか」


「はい。」




接客スマイルで返事をして、注文をとる。


メニューの名前を聞いていたら、お腹が減っていることを思い出した。


今日はほんとに時間がなかったからバイト前に何も食べてこれなかったし、さすがにきつかったかな …… 。



メニューをもう一度最初から最後まで確認を取り、「少々お待ちください」と言ってその場から立ち去る。


毎度していること。


今回もしっかりこなして立ち去るはずだったんだけど …… 、






________ぐぅ。







わたしと2番テーブルの2名。

3人が一斉に音の出生を確認する。


出生は、まさかのわたしのお腹。




「 …… 。」
「 …… 。」
「 …… 。」




流れるのは耳を塞ぎたいくらいの気まずい沈黙。


顔面蒼白になりながらも、とりあえず今までにないくらいの早口で定型分を述べ、立ち去ることにした。


もう、この方法しかない。



内心泣きそうになりながらも、わたしはくるっと後ろを向いた。