銀色ハウスメイト







「おお。三浦ちゃん遅かったね。」




事務所に着くなり急いで着替えていると、

声をかけてくれたのは高校三年生でひとつ上の広瀬さん(ひろせ)さん。


話しやすく、明るくて綺麗なのでわたしもよく話すことが出来る人。


そして、わたしに仕事を教えてくれた人だ。




「広瀬さん!こんにちわ。今日ちょっと家出るの遅れて … 」


「そーなの?あるある。でも三浦ちゃんていつも早いからマネージャーがびっくりしてたよ?」




その光景を思い出したのか、小さく笑う広瀬さん。


お世辞でもなんでもなく、本当に花が咲いたように笑うから、見惚れてしまう。




…… って。そうじゃなくて、




「え!マネージャーさんが!?あとで謝ってこないと … 」


「あ!待って、先にタイムカード押しちゃお!」




時計を見た広瀬さんに続いて2人でタイムカードを押した。

その頃にはシフトインの2分前。


マネージャーさんの気の抜けた「いってらっしゃーい」を聞きながら、ふたりで顔を見合わせて笑い合う。



何度も思うけどほんとにいいバイト先だ。