画面に映っているのは、由利くんと桜井くんのトーク画面。
……わ、ほんとに由利くんも実行委員なんだ…!
「ちょ、ちょっと安心です…!」
「くっつくな」
もっと、しっかり、と画面をより一層覗き込んだわたしに、鬱陶しそうな桜井くんの声と、彼のスマホが飛んでくる。
勢いのまま絡めた腕もほどかれた。
ほんとに暑がりなんですから。
「桜井くん、あの、これ、わたしが送ってもいいですか?」
「……てきとうに」
「へへ、ありがとうございますっ」
コンビニに寄ってしまった桜井くんを待つために、駐車場で由利くんへとメッセージを送る。
会話は由利くんの『実行委員ならおれだよ』で終わっているから…
『由利くん、こんにちわ。三浦咲和です。
桜井くんから2年7組の体育祭実行委員は由利くんだって聞いて、わたしも実行委員だからよろしくねという報告を!
一緒にがんばろうね!』
「……うーん…」
一応、完成したけどこれで文、大丈夫かな。

