銀色ハウスメイト




「ちょっ!桜井くん!」




いつもはこんなに速くないのに。


手を引く桜井くんは、どうしてか。

何かにイライラする様に歩いている。




「…なんだよ」




……ほら。




「なん、で怒ってるんですかっ」


「……逆になんで怒ってないと思うんだよ」


「質問返しっ、?」




……だめだ、しんどすぎる。

そしてわたし、運動音痴すぎだ。

桜井くんは余裕すぎ。


酸欠の頭でそんなに難しい問いに答えられるほどわたしは頭よくないのに。



……待って、ていうか。




「っ、桜井くん!友達!よかったんです、か!」




返事も聞かずにわたしたちは、あの場所から去ってきてしまったはず。

それを今更ながら思い出した。




「…は?」




でも、返ってきたのは明らかに低くなった声色。



なんで…?