恭平がくれたストラップ、携帯につけてるのにも恭平は気付かない。変だって思ってた。 
奈緒に似てる動作をしてみた。何も言われなかった。
最近、ぼーっとしてる。





恭平のことを好きになったのは、ストラップもあるけど…彼の笑顔だった。
彼の笑顔から、ぬくもりが伝わっていた。黒髪が風でゆれるたび、綺麗って思った。あきらめんなって言ってくれる言葉がとても心地よかった…、
言いきれないほどのお礼がたくさんあるのに、彼には、ただの迷惑だった。

ねぇ…恭平。 
あたし、このままあなたに甘えっぱなしたダメだから…



《明日からは、会えない。これ以上甘えられない。恭平ていると笑顔になれました。楽しい時間をありがとう。  美央》