「そろそろ帰ろっか…」
最後まで手が触れることはなかった
「陽翔、楽しかったね」
「んー…」
「また来たいな!今度は…」
「ひなた…今日で最後にしよう…」
「…え?…なに、を…?」
「オレたち、今日で最後にしよう」
「え…
…私、たち…?」
「…うん」
「どぉいう、意味…?」
意味なんて、ひとつしかなかった
「別れよ…
今日まで、ありがと」
「…なんで?…さっき、楽しかったって…」
「考えてみたら
これからオレ受験だし
それどころじゃないな…って…」
「それなら、邪魔しない
受験終わるまで待ってる!」
「大学行っても忙しくて
なかなか会えないかもしれないし
ひなたも部活忙しくなるじゃん
だから…」
「そんなの…
その時にならないとわからないよ」
「ひなた、友達もいっぱいできたし…
オレなんか、いなくても…」
陽翔は、別れる理由を探してる
私を納得させる理由を
「私のこと、好きじゃない?」
「…」
「この前、好きって言ってくれたのに…
…
今日、デートしてみて
やっぱり違うな…って思ったの?
…
私がかわいそうだから
友達いなくて心配だから
付き合ってくれたの?」
「…」
「ねぇ、陽翔…
…
答えて…
…
好きじゃない?私のこと」
「…うん…ごめん…」
水族館のロビーに
陽翔の声が静かに響いた
「…そっか…
じゃあ、仕方ないね…
好きじゃないなら…仕方ないよ」
「…ごめん…」
ズキン…
謝られたら
なんで?って、責めれない
「じゃあ、最後に教えて…
…
少しでも…
ちょっとでも…
私のこと、好きだと思ってくれた時も
…あった?」
「…うん…
…あったよ…」
私を見る陽翔の目は優しかった
別れ話なのに
そんな目で見ないでよ
もぉ好きじゃないなら
そんな声で言わないでよ
「よかった…ありがと…」
陽翔、私も優しく言えたかな?
最後まで手が触れることはなかった
「陽翔、楽しかったね」
「んー…」
「また来たいな!今度は…」
「ひなた…今日で最後にしよう…」
「…え?…なに、を…?」
「オレたち、今日で最後にしよう」
「え…
…私、たち…?」
「…うん」
「どぉいう、意味…?」
意味なんて、ひとつしかなかった
「別れよ…
今日まで、ありがと」
「…なんで?…さっき、楽しかったって…」
「考えてみたら
これからオレ受験だし
それどころじゃないな…って…」
「それなら、邪魔しない
受験終わるまで待ってる!」
「大学行っても忙しくて
なかなか会えないかもしれないし
ひなたも部活忙しくなるじゃん
だから…」
「そんなの…
その時にならないとわからないよ」
「ひなた、友達もいっぱいできたし…
オレなんか、いなくても…」
陽翔は、別れる理由を探してる
私を納得させる理由を
「私のこと、好きじゃない?」
「…」
「この前、好きって言ってくれたのに…
…
今日、デートしてみて
やっぱり違うな…って思ったの?
…
私がかわいそうだから
友達いなくて心配だから
付き合ってくれたの?」
「…」
「ねぇ、陽翔…
…
答えて…
…
好きじゃない?私のこと」
「…うん…ごめん…」
水族館のロビーに
陽翔の声が静かに響いた
「…そっか…
じゃあ、仕方ないね…
好きじゃないなら…仕方ないよ」
「…ごめん…」
ズキン…
謝られたら
なんで?って、責めれない
「じゃあ、最後に教えて…
…
少しでも…
ちょっとでも…
私のこと、好きだと思ってくれた時も
…あった?」
「…うん…
…あったよ…」
私を見る陽翔の目は優しかった
別れ話なのに
そんな目で見ないでよ
もぉ好きじゃないなら
そんな声で言わないでよ
「よかった…ありがと…」
陽翔、私も優しく言えたかな?



