水魚の交わり すいぎょのまじわり

静かな廊下をふたりで歩いた

運動部も片付けを始めてる

私と彼の足音がパタパタ響く


「昨日、お菓子ありがと
オレの好きなヤツだった」


「よかった…」


「ハイ…」

彼が私に何かくれた


「ん?」


「傘に付けときなよ
キミのだっていう、目印」


魚の形のストラップ


「ありがとう…」

わざわざ買ってくれたのかな…