ホーム越しのふたり【完】




「私のではないですけど……隣のクラスの子のなんで渡しておきます」


「よかったあ。じゃ、よろしくお願いします」



その人はペコッと頭を下げると再びイヤホンをしてスタスタと改札に向かって行った。


初めて話しちゃった……。


想像とは裏腹に声が低くてビックリしたけど。


話せたことが嬉しくて、さっきまでの眠気はすっかりどこかに飛んでしまった。