ホーム越しのふたり【完】




「この前の忘れ物、渡していただけました?」


「はっ、はい!ちゃんと本人に渡しましたんで、ご安心ください」


「そっか。あ、オレのクラス仮装喫茶やってるんで、よかったら来ません?」



思ってもみなかったお誘い。


……って、文化祭なんだから少しでも売り上げ上げようと思うのは当たり前だし、当然のことか。


遠くから、ゆうちゃんの姿が見えて手を振ろうとすると、口パクで″がんばれ″と言って、消えてしまった。