ホーム越しのふたり【完】




「ここなら大丈夫かな……」



その人は周りをキョロキョロし、確認してから着ぐるみの頭を外した。



「あっ」



中から出てきたのは、ホームの向かいの彼だった。


秋とは言え、まだまだ暑い日が続く中で着ぐるみを着ていたからか、彼からは汗が止めどなく流れている。