僕は震える声で楓を凝視する。
「いや、コウが言わせてんだろ、うぜーな」
やつの瞳孔は揺らがなかった。やっぱり演じているわけではなさそうだ。
「いつから?」
「知るかよ、んなこと。でもお前ら、ゆずきが転校してきてからわりと早い段階で仲良さげだったじゃん」
ゆずきは転校生――。
そうだ、僕の小説ではそういう設定だ。
でも、楓がそれを認識してるとは。
そしてゆずきと僕が付き合ってるって……たしかにそれも、僕の小説ではその通りなんだけど。
「いや、コウが言わせてんだろ、うぜーな」
やつの瞳孔は揺らがなかった。やっぱり演じているわけではなさそうだ。
「いつから?」
「知るかよ、んなこと。でもお前ら、ゆずきが転校してきてからわりと早い段階で仲良さげだったじゃん」
ゆずきは転校生――。
そうだ、僕の小説ではそういう設定だ。
でも、楓がそれを認識してるとは。
そしてゆずきと僕が付き合ってるって……たしかにそれも、僕の小説ではその通りなんだけど。
