「すごいな、コウは」
褒められてる……?
「いまだって、屋上で大道具作ってる一年生たちに声掛けてたんでしょ」
はい?
「そういう気遣いが自然とできるの、尊敬しちゃう」
尊敬された……。
「でも、もうそろそろ戻ろ。みんな次のシーンどうやって演じようかって、コウのイメージ聞きたがってるから」
待ち望まれてる……!
「あ、そういえば」
一穂が何かを思い出したように言った。
「――ゆずきと会わなかった?」
「……」
僕はぽかんとした。
――ゆずきと会わなかった?
――ゆずきと会わなかった?
褒められてる……?
「いまだって、屋上で大道具作ってる一年生たちに声掛けてたんでしょ」
はい?
「そういう気遣いが自然とできるの、尊敬しちゃう」
尊敬された……。
「でも、もうそろそろ戻ろ。みんな次のシーンどうやって演じようかって、コウのイメージ聞きたがってるから」
待ち望まれてる……!
「あ、そういえば」
一穂が何かを思い出したように言った。
「――ゆずきと会わなかった?」
「……」
僕はぽかんとした。
――ゆずきと会わなかった?
――ゆずきと会わなかった?
