「沢田さんどうかしました?」
「えっ、あ、ううん。なんでもない」
三原君の声にハッとして、私は慌てて首を横に振った。
そしてもう一度パンのお礼を告げた。
「これありがとう。いただくね」
「はい、あ、じゃあ僕、このあと友達とお昼食べるんでそろそろ行きます」
「うん。いってらっしゃい」
そのままドアのところで外に出ていく三原君を見送っていると、そこに入れ替わるようにして涼花が現れた。
涼花は、昼休憩後にある3限から授業をとっているから今が登校時間というわけだ。
「なぁに、良い感じじゃーん」
三原君と私を見ていたようで冷やかすような目で見て言って肘で私の腕を突いた。
「経済学概論で一緒の人。
この前の授業休んじゃったからノート借りたいって、貸してただけよ」
「へぇ、ふぅん。で、そのパンは?」
手に持っていた豆パンをニヤニヤしながら指さした。
「お礼で貰った」
「わざわざ豆系をセレクトするとか、由依思いな人だね!」
「またすぐそうやって」
私は涼花を横目で見てから身体の向きを変えた。
「えっ、あ、ううん。なんでもない」
三原君の声にハッとして、私は慌てて首を横に振った。
そしてもう一度パンのお礼を告げた。
「これありがとう。いただくね」
「はい、あ、じゃあ僕、このあと友達とお昼食べるんでそろそろ行きます」
「うん。いってらっしゃい」
そのままドアのところで外に出ていく三原君を見送っていると、そこに入れ替わるようにして涼花が現れた。
涼花は、昼休憩後にある3限から授業をとっているから今が登校時間というわけだ。
「なぁに、良い感じじゃーん」
三原君と私を見ていたようで冷やかすような目で見て言って肘で私の腕を突いた。
「経済学概論で一緒の人。
この前の授業休んじゃったからノート借りたいって、貸してただけよ」
「へぇ、ふぅん。で、そのパンは?」
手に持っていた豆パンをニヤニヤしながら指さした。
「お礼で貰った」
「わざわざ豆系をセレクトするとか、由依思いな人だね!」
「またすぐそうやって」
私は涼花を横目で見てから身体の向きを変えた。
