今度は、どんな表情を浮かべてくれるんだろう。
「明るくてとても助かりました。あのあとお陰様で、論文の計画書もはかどりました」
そう告げると一瞬目を丸くしていたけれど、思い出してくれたのか、「ああ。いえいえ」と短く言った。
そして、一瞬だけ口元と頬が緩んだかと思ったら囁くような小さな声が聞こえてきた。
「それは良かったです」
カウンターを隔てる距離がもどかしさを感じさせるほど、このままもっと色んな話をしてみたい。
彼を知りたい気持ちばかりが膨らんでいってしまう。
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