星空ラブソング

木製の家具で統一されている店内には、ジャズが流れていて、コーヒーのいい香りがする。

棚には、本が並べられていて、一人できたら読みながら思い思いの時間を過ごせそうだ。

メニューを一通り眺めてから、トマトクリームベースの鶏肉とキノコパスタとポテトフライ、チョコバナナのフレンチトーストを頼んで、シェアして食べることになった。

注文してすぐにオレンジジュースが2つ運ばれてきた。

「素敵なお店だね」

「ですよね。数年前、家族で七夕まつりに来たときに、ここに寄って美味しかった記憶があったんですよね」

「そうだったんだ」

「でも、さっきの公園は知りませんでした」


三原君は微笑しながらグラスのジュースをひとくち飲んだ。


「お待たせいたしました。ポテトフライでございます」

「ありがとうございます」


それからパスタやフレンチトーストも運ばれてきた。