いつも何処かに向かって走っていた。

あの場所に行かなきゃ。

あの人に会わなきゃ。


伝えなきゃ。


さっきまであんなに清々しかった青空は
もう、朱く焦がされていた。

チリチリと音がきこえてきそうなほど鮮明な
その色は私の焦りを加速させた。