夏祭りの夜。

私は自分の部屋のベッドの上で、一人過ごしていた。

最後を締めくくる打ち上げ花火が始まる。

私はカーテンを開けるでもなく、ベッドの上に転がりながら、ひたすら目をつぶっていた。

考えたくなくても頭に浮かんでくる。

なんで私がこんなに苦しいのか分からなかった。

もうすぐ、夏休みが明ける。

何もなかった、虚しい夏休みがやっと明ける。

どんな生活が私を待ってるんだろう。

私も何か見つけなきゃ、何か流れに置いてかれそうな気がしていた。