「ほら、何ボケっとしてんだ。いくぞ」

ポンッと私の頭に軽く手を置いてから、通り過ぎていった涼くん。


キャーー!! かっこいい!!
やっぱり、涼くんはいつみてもかっこいい!


でも、私たちは幼馴染ってだけで、告白する勇気が全然わかなくて、涼くんとは幼馴染以上の関係に未だなれていない。


――それが、私の中で1番の悩みごと。


だって、みんな……みんな!


「えー!? 美琴(みこと)ちゃん、彼氏できたの!?」