ラブ♡ディスタンス【完】

階段を降りていた足が、自然に止まる。


一瞬、マイカちゃんと目が合ったような気がした。


マイカちゃんは片手を志樹君の腕にからめ、


なにやら話しかけている様子。



志樹君といえば

その手を振り払うでもなく

ただ真っ直ぐ前を向いたまま

歩いている。



私はもと来た道を戻るように

足早に歩き始めた。




まるで、見ちゃいけないものを見てしまったみたい。


頭の中から、今見た映像を消し去る方法、
ないのかな。


ブンブンッ ブンブンツ


頭を振っても、クラクラするだけで
消えてくれない。



かえって鮮明になって、
焼き付いてしまう...