「よいしょ」


と、志樹君が私の背中に手をあてて

ひゅんっと起こしてくれた。



「こんな時間だし。そろそろ」


『うん。帰るね』




「ほんとは帰したくないけど」


『え?何か言った?』


「いえ」






それから、前と同じように

家まで送ってもらった。