ラブ♡ディスタンス【完】

で、着いた所が志樹君ち、っていう。




戸惑う私を無視して

「入って」と、簡単に言うわけで。



勉強会、と思えばいいですか?

学問を極めるための、と思えばいいですかね。



「おやじが、企業経営のコンサルティング?
 の会社やってて。
 役に立ちそうな本がいくつかあるから、
 見てってよ」



『そーなんだー。ちょ、ちょっと待って。
 じゃ、お父さんは、社長さん?』




「んー、まぁ、そんなとこです」





いやいや、聞いてないから。

知らなかったよ、社長のご子息様だなんて!




志樹くんて、おぼっちゃまなんだ。

確かにお家・・大きい。

玄関の門は自動のゲートだし

門から家まで50mくらいあるし。



もしかして

志樹君て、セレブ?

いや、絶対セレブじゃんっ!!