ラブ♡ディスタンス【完】

「やっと気づいてくれた」



『いつ...から?』



「もう、ずっと前」



『全然気づかなかった・・・』



「凪先輩は、いつも
 気づくのが遅いですよね」



『え?あ...ごめん...』




志樹君は、落ちた本を拾い上げ、
ハイと渡してくれた。



『ありがと』



「ノリノリで勉強してるから
 邪魔しちゃ悪いと思って」



『声かけてくれればよかったのに』




「ちょっと出ません?」



確かに。
周りで勉強してる人に
話声で迷惑かけちゃうもんね。



『うん』