ラブ♡ディスタンス【完】

『だってその日は』



「母親が亡くなった日。
 病院でひととおり手続きをすませ
 家に帰る途中、学校の前を通りかかった。
 おやじに車を止めてもらって
 ちょっとだけ、校内を歩いた。
 ひとりで考える時間が必要だったから
 ちょうどよかったんだ」



志樹君はそう話しはじめながら

それでも私から

手を離さない。



「偶然、見かけた。
 カズキ先輩と、凪の姿。」



うそ...
あのかっこ悪い姿、見られてただなんて...