「…動け…動け…」


私の足…動けよっ!


私は動かない体に、弱いままの私にイライラする。


気付けば声は聞こえなくなっていて、
あの二人はいなくなったことにホッとして
体の力が一気に抜けた。


安心してまた歩きだそうとした時、背後から
聞こえた声にまた心臓が跳ねた。



「莉沙?」


恐る恐る振り返るとそこに居たのは


「莉沙だよな?俺だよ、覚えてる?」


「…ひ、久しぶり…」


北村春希(キタムラ ハルキ)
春希は小中と1番仲が良かった奴で信頼してた。
だけど、私がいじめに合うようになり
春希は私の傍から離れ、たまにいじめに加担する
ようになった。


私から離れることで春希は自分の身を守り、
変わらぬ日常、学校生活を送ることに成功。