元々行く宛てのない私を拾ってくれたのが碧
今こうして過ごせてるのも全て碧のお陰
これ以上碧の重荷にはなりたくない
気づけば河川敷にいた
ここの河川敷は柊優と一志くんに出会った場所
前は朝方だったから分からなかったけど
夜に来ると綺麗に星も見えて落ち着く
芝生に寝転がってくつろいでいたら
少し離れたところから声が聞こえた
「…んハァ…ぁ」
う、嘘でしょ…こんな所でしないでよ!
女の甘い声と男の声
吐き気がした
「オエッ」
「ちょっとあんたら、こんなとこですんな」
「い…きゃー!!!なによ!!」
「お、おおお前!どっかいけ!」
「キモイんだよ」
「うっせぇな」
そういうと男と女は怒りながら暗闇の中へ消えていき
姿が見えなくなった。



