片付けが終わりソファーでくつろいでいると携帯が鳴った。 「はい」 「今から帰るけど、ひろとじんがいても平気か?」 「私がいること知ってるの?」 「いや、言ってねぇ」 「なら、今日はどっか違うとこで過ごす」 「なんでだよ」 「私いたら邪魔だろうし、言ってないなら尚更ね」 「邪魔なわけないだろ、家にいろ」 そう言うと電話は一方的に切れ、出る支度をする。 邪魔じゃないと言ってくれたけど、実際本心は分からない。 軽く化粧をし、鞄と携帯を持ち外に出る。