「ちょ!!!何すんのよ!!」
「いいから。しっかり掴まっとけ」
降りたくても自分で乗り降りできる高さでは無いから
黙って捕まっていると
「つかよ、あんた軽すぎだろ」
そりゃそうだ、1週間寝たきりだったんだもん。
そうこう聞いているとバイクは動き出し
どこに向かうかも分からない場所にバイクを走らせ
それから数分した頃、行先は何となくわかった。
その目的地は思った通り前に行った倉庫みたいな場所
バイクを停めてなにかを考えるこの人の顔を
じーっと見つめていた。
この人思ったよりも安全運転で、私に気を使いながら
ここまで運転してくれていた。
格好が格好だけに寒くないか、怖くないか
度々聞いてきていた。
案外悪い人じゃないのかも
「なんだよ」
「っいや、別に…早く降ろして」
「ちょっと待ってろ」
そう言うとバイクに私を乗せたまま黒川は
中に入っていった
は?うそ、、、私降りれないんですけど…
放置ですか……まさか



