そのまま、私は携帯を片手に脱出しようと
病室から飛び出して10階から1階の出口まで
必死に走り抜いた。
1週間眠っていたせいか体力も全然無くて、
息を切らしながら外へ出る。
外に出て違和感に気づいた私は足元へ目をやると
「あぁ、そうだった…私、今裸足だ……」
そんなことに思いながらも病院から脱出に成功した。
けど、病院の服に裸足は目立っていて、みんなからの視線
視線が痛い…だけど、これでいい
行く宛てもなく時刻は20時
病院から連絡あったのかお母さん達からの着信の嵐だった。
「これからどうしよ…」
病院は家の近くっちゃ近くで家まで徒歩1時間あればつく
とりあえず服を何とかしないと……
これじゃどこにも行けない
ひょっとしたら私を探しに家を出てるかもしれないと
思い今の私にとっては長い長い道のりを歩いた
約1時間へとへとになってやっと家に着いて
家の灯りを確認しようとした時
バイク音が聞こえ、それはどんどん近くなり
私のすぐ側で停車したと思えば声をかけられた。



