22時になりバイトが終わって、
一志を呼び出して俺らはバイクで走りに行った。
俺ら2人がよく集まる場所、
カラオケ店からそう遠くは無い場所に
河川敷がある。
河川敷に着き、一志が乗っているバイクはなく、
芝生に寝転がりながら待つこと5分
「おっつー!」
声がする方に視線を向けると
そこには一志がいた。
一志の見た目は赤髪でピアスやらアクセで
ジャラジャラのチャラめ。
だけど、根は一途でいつも冷静なのがいい所。
「おう」
「最近仕事どうよ?もうすぐで1年だろ?」
「まあまあかな」
俺は基本バイト始めてもなかなか続かない。
職場のやつと喧嘩してクビになったこともある。
そんな俺が今の仕事について約1年
そんなこんなで色々話していると
見覚えのあるやつがこっちに歩いてきて
近くのベンチに寝転がった。
なんとなく、俺はほんとにその時なんとなく
カラオケで見たあの子なんじゃないか
思って声をかけようとすると、一志は俺を軽く止めるも
そんなこと関係なく声をかけると返事はなく、
肩を叩くと顔に覆っていた腕が下ろされ
顔を見るとやっぱりあの女だった。