「会うわけないじゃん、離してくんない?」


「おめぇに拒否権なんてねぇから」


そう言うと無理やり腕を引っ張られ、
2人の部屋番号だと思う部屋に入らさられ
中を見ると男が2人いて、いかにもガラの悪い感じだった。


この後何されるか何となく予想ができた私は
急いでその部屋を出ようとすると
奏美がドアを塞ぐように立っていて、
後ろから私の腕を誰かに引っ張られたため
足元はよろめき、ソファーに座る感じになった。


「おいおい、逃げんなよー」



「結構可愛いじゃーん、
言ってた子ってまさかこの子?」

私の上に1人跨り、手首を捕まれ逃げられない。


「そっ、だから後は頼んだよ。」

柚里と奏美はゲラゲラ笑いながら、
自分の荷物を持ってその部屋を出ていった。


「離して!!誰か!!だr…んん!!」


叫んで助けを求めようとした時、
上に跨がっている男に手で口を塞がれた。


「うるせぇーよ、静かにしてろ」


「それに、ここカラオケだよ?
防音はしっかりしてるから誰も気づかないよ」

もう一人の男はソファーに座っていて
携帯をいじりながらそう言った。