神様にも祝詞 かみさまにものりと


「おはよう」


「おはよ…
ごめん、昨日…
うちの親、うるさくて」



「んーん…」



私の後ろにジンが乗って

坂道を下る



朝の柔らかい日差し

鳥の声と私の胸の音



シャツを通して伝わってくる

ジンの体温



「リト、ちゃんと、大切にするから…

ずっと、笑ってて…」


後ろから聞こえるジンの声



「うん!
言わなくても、わかってる!」



「すげーじゃん!リト!
神様みたい…

じゃあ、オレ、もぉ言わない
…リト、好き…って…」



「もぉ…それは言ってよーーー!」