神様にも祝詞 かみさまにものりと


ふたりで下りてスイカを食べた


「いただきます」



「リト、今度、映画行こうか…」



「うん
川じゃなくて、いいの?」



「うん
もぉ日焼けさせたくないから…」


ドキン…


さっきのことを思い出す




「りとちゃん
こんな子でいいの?
もっといい子学校にいるでしょ」


ジンのママに言われた


知ってるんだ

私たちのこと



「話、入ってくんな!」



「いいじゃない!」



「うぜーーー…
リト、早く食べて部屋行こう」



「明日も学校なんだから…
りとちゃん、食べたら帰った方がいいよ」



「別に今までだって
寝るまで部屋来てたし!」



「今までとは違うでしょ!
アンタ
りとちゃん傷付けたら
もぉここに住んでられなくなるからね!」



「わかりました!」



「ホントにわかってるの?」



ジンのママが言いたいことは

ジンと私は

男と女で


さっきしてた
そーゆーことだよね…



全てお見通しみたいで

恥ずかしくなった



「大切にしなさいよ!」



「わかってます!」