神様にも祝詞 かみさまにものりと


「じんーーーーー!
りとちゃーん!
スイカ切ったから下りてきてーーー!」


下から声が聞こえて

ジンが止まった



ドキドキ…ドキドキ…ドキ…ドキ…



「…うぜーーー…」


ジンの身体が私の身体から離れた


「まったく…
ムシすると後でうるさいからな…」



ジンがダルそうにシャツを着た



「神様も怖いものあるんだね…」



「笑うな…」



私も服を着て髪を整えた



「リト、日焼けしちゃったね…
オレが川連れてったから…」



「うん
でも、楽しかった」



「身体、白かった…」


ドキン…


ジンに見られたと思うと恥ずかしいよ



「リト、そんな、白かったんだ…

そんな、綺麗になってたんだ…」



ドキ…ドキ…ドキン…



「恥ずかしいよ…
そんなこと、言わないでよ…」



「リト…」


ーーー


ドキ…ドキ…ドキ…




「じんーーー!
早くーーーーー!」



また下から声がした



「うぜーーー…
監視カメラ付いてそう…」