「ねぇ…リト、
…キスして…」
ドキン…
「なに?急に…」
「たまにはリトからしてくれても
いいじゃん!」
ドキドキ…
「ヤダ…恥ずかしい…」
いつもジンからしてくれるのに
私からなんて
恥ずかしいよ…
「言ったら、かなえろ!」
ドキ…ドキ…ドキ…
ハイ…
ーーー
ドキドキ…ドキドキ…
「リト、かわいい…」
ドキン…
ーーーーー
今度はジンがキスしてくれた
「リト…
ずっとオレの前で笑ってて…」
「うん」
ドキドキ…ドキドキ…
「リト…」
「…ん?」
「夏休み中に…」
「なに…?ジン
言わなきゃ、わかんないよ」
「夏休み中に、ヤリたい!」
ㄙㄣ̔ㄙㄣ̔
「…え?なにを???」
「え、だから…
…
…
もぉ!いいや…」
「なに?なに?ねぇ、ジン…」
「いいの!
今のは神様の声だから…」
「なに?」
「夏休み中は、もぉ部屋では会わない…
毎日デートしてやる
毎日チャリこげよ!」
「デートは嬉しいけど…
なんで?
なんで部屋で会ったらダメなの?
毎日部屋、来てたじゃん」
「…知らねーよ…」
「ウソ!ジンはなんでも知ってるもん
神様みたいだもん、ジン」
私が
キスしてほしいな…
って思うタイミングで
ジンはいつもキスしてくれる
「そぉ、オレの神様が勝手に反応するから…
だから、ダメなの!」
「なに、それ…」
???
「オマエが…」
「ん?」
「オマエが…
リトが、かわいいからだろ!」
ーーー
ーーーーー
ジンの手が私の肌に触れた
ドキ…
ドキ…
ーーー
シャツの中
腰から背中にゆっくり動いた
ドキン…
身体に力が入った
ドキドキ…
ジンの手が私から離れた



