神様にも祝詞 かみさまにものりと


ドキドキ…



隣でジンの笑い声が聞こえた


真剣だったのに笑われた


両思いになりたい本人に笑われた



ズキン…




わかってる

かなわないって、わかってるけど…



「ひどい…
せっかく、教えたのに…」



「…ダレ?」



「なにが…?」



「リトの好きな人…
…
そんなにずっと好きなヤツいるの?
…
前に言ったじゃん、オレ
いい加減あきらめてカレシ作れ!って
…
ムダじゃない?
そんなずっとかなわない神頼み」



ズキン…

ひどい…



「ムダじゃ、ないよ…
ジンには、私の気持ち、わからないよ…」


ズキン…

1番わかってほしい人なのに



「オレもわかんないかもしれないけど…
…
神様もわかんないと思うよ
リトの好きな人」



「え…?」



「だって
好きな人って神様にお願いしても
神様は
リトの好きな人わかんないから
だから
ずっとかなわないんだろ
…
名前、言わなきゃ…」



「そーなの?」



「うん
で…ダレ?
オマエの好きな人」



ドキ…

ドキ…



「そんなの…
ジンに、言わないよ…」



「なんで?」



ドキ…ドキ…ドキ…



「だったら、ジンの
願いがかないますように…
の、願いって、なに?
神様は、わからないんじゃない?」



「じゃあ、言うから、オマエも言えよ!
オレの願いは…
リトの願いが、かないますように…」



「私の願いごと?」



「うん
だから、オマエの願いがかなわないと
オレの願いも、かなわない
…
言えよ…
オマエの、好きな人…」



ドキ…

ドキ…

ドキン…