「お母さん!お父さん!」 私がそう叫んでも反応がない。 「きゅ...、救急車呼ばなきゃ...。救急車...」 私は震えた声でそう言い、急いで携帯を取り出した。 救急車の電話番号を打っていると後ろから、 「無駄だよ。今頃救急車呼んでも助からないよ」 と学校で聞いたことがある声が聞こえてきた。 後ろを振り向くとそこにはいじめられる前まで好きだった彼がいた。