とん、と最後の1段を登り切って、私は重いその扉を開けた。
外は快晴。空が近い。
「いい天気……」
体育館裏は怖い先輩達が来るかもしれないのでもう行くのが怖い。だからと言って教室に居場所はない。どうしようと考えて、考え抜いて、思いついたのがここだ。
「よし、誰もいないよね?」
自分以外に人がいないのを確かめて、私はいつもの定位置に腰を下ろした。お弁当の包みを開く。
卵焼きと、塩唐揚げと、ほうれん草のおひたし、それからシーチキンマヨのおにぎり。
お箸を持って、いただきますを1人で言う。
すごくお腹が空いて、4限目の授業はお腹が鳴るのが周りに聞こえないか気になってしょうがなかった。
今日はお姉ちゃんが焼いてくれたクッキーがデザートにあるから嬉しい。
お茶を飲んでほっとする。
「ここがあいてて良かったな」
本当はうちの高校は生徒による屋上の利用は禁止されている。事実、屋上の扉には使用禁止の大きな紙が貼られていて、先生に見つかったらきっとすごく怒られる。
外は快晴。空が近い。
「いい天気……」
体育館裏は怖い先輩達が来るかもしれないのでもう行くのが怖い。だからと言って教室に居場所はない。どうしようと考えて、考え抜いて、思いついたのがここだ。
「よし、誰もいないよね?」
自分以外に人がいないのを確かめて、私はいつもの定位置に腰を下ろした。お弁当の包みを開く。
卵焼きと、塩唐揚げと、ほうれん草のおひたし、それからシーチキンマヨのおにぎり。
お箸を持って、いただきますを1人で言う。
すごくお腹が空いて、4限目の授業はお腹が鳴るのが周りに聞こえないか気になってしょうがなかった。
今日はお姉ちゃんが焼いてくれたクッキーがデザートにあるから嬉しい。
お茶を飲んでほっとする。
「ここがあいてて良かったな」
本当はうちの高校は生徒による屋上の利用は禁止されている。事実、屋上の扉には使用禁止の大きな紙が貼られていて、先生に見つかったらきっとすごく怒られる。