遊星の言葉に隆也は「気が向いたら……」とボソボソと答える。しかし、その顔は少し嬉しそうだ。

「お待たせしました。チーズインハンバーグとマグロ丼です」

その時、二人が頼んだ食べ物が運ばれてくる。ふわりといい匂いを漂わせるハンバーグに遊星のお腹が音を立て、よだれが口からあふれた。

「うまそ〜!!」

そう言い、手を合わせて食べ始める遊星とは反対に表情をあまり隆也は変えない。はしゃぐ遊星とは対照的に静かに食べ始める。

「ねえねえ!俺らってさ、友達?」

食べている最中、ふと遊星は訊ねてみる。隆也はすぐに「さあね」と答えながらマグロ丼を口に入れた。しかし、その耳は何故か赤い。

「隆也って隠れツンデレ?耳真っ赤〜!!」

そう言い遊星がニヤニヤすると、「はあ!?何言って……!!」と隆也は顔も赤くする。

二人の不思議な友情は、まだ芽生え始めたばかりである。