「カラオケって防音効果抜群だから、いっぱい色んなことできそうだね」


「ちょっと、和泉くん!?」


クスクス笑いながらギューッと抱き締められ

思わず身を(よじ)って抵抗した。


「冗談だって」


「和泉くんが言うと本気にしか聞こえない」


「怒ってるミコちゃんも可愛い」


おでこに何度もキスを落とされる。


「もぉ、ごまかさないでよ…」


「ミコちゃんが可愛いのは本当だし」


う…。

こうやっていつもいつも『可愛い』って…。


恥ずかしくて、いつまで経っても慣れない。