「私の顔、見ますか…?」

「え?でも、嫌なんじゃ…」

怖いけど…

「吉岡くんには、見てほしいんです」

「美月ちゃんがいいなら…」

“無理しないでね”と付け加える

あんなに見たがってたのに。

見たいはずなのに、私の心配をしてくれる。

優しいな…

深呼吸をして、マスクを外した。

「…」

え?何も言ってくれないの?!

「あの…」

「ちょっと、ブサイクとか言ったやつ地獄に落としてきて良いかな?」

「はっ?」

え?何どう言う事??

「あの、美月ちゃん?
全っ然、全く、断言して、ブサイクじゃないから
むしろ、可愛い、いや、一目惚れするくらい可愛いからね?!」

それは言い過ぎでは…

でも、嬉しくて…

「あははっ!
吉岡くん、言い過ぎだよ〜」

私はブサイクだって思ってるけど、自分が否定したら吉岡くんに失礼だと思った。

せっかく褒めてくれたんだから、否定したくない